クワガタムシを見つけたら? 捕まえ方から飼育セットの準備、育て方のコツまで

ある朝、娘と庭を散歩していると、一本の庭木に黒く光る大きな虫が。近づいてみると、そこにいたのはクワガタムシ。しかもオスとメス、ペアでいました。

子どもの頃、キャンプ場などでクワガタを見たことがありましたが、こうして自宅の庭で見つけたのは初めてのこと。娘は目をまん丸にして「これがクワガタ!?」と大興奮。すぐに息子も呼びに行き、子どもたちは大喜びです。

調べてみた感じでは「コクワガタ」っぽいですが、種類までははっきりわかりません。もし詳しい方がいたら、ぜひ教えてください。

「せっかくだし、飼ってみようか?」と聞いてみると、二人とも「飼いたい!」と即答。そこからは、親子で初めてのクワガタ飼育が始まりました。

今回は、そんな我が家の実体験をもとに、

  • クワガタの捕まえ方
  • 飼育に必要な道具
  • 飼育ケースの作り方
  • 毎日の世話のポイント など、クワガタムシの飼い方の基本をまとめました。
INDEX

1. クワガタを見つけたら、まずどうする?

同じ木に何匹もとまっていた

自然の中でクワガタを見つけたとき、つい素手でつかみたくなりますが、注意が必要です。

クワガタの捕まえ方のポイント

  • できれば虫取り網やケースを用意してから近づく
  • 角(アゴ)は挟まれると痛いので注意  →オスの立派なアゴには特に気をつけて
  • 木の上にいる場合は無理に振り落とさない  →落下で足が折れてしまうこともあります

今回は、低い位置にいたこともあり、網でやさしく包むようにして捕獲しました。怖いもの知らずの息子が大胆ににぎりに行って、指を挟まれて泣いていました。気をつけましょう。

2. 飼育に必要な道具は?100円ショップで揃います

100円ショップで全部揃った

飼育を決めたら、まずは道具の準備です。幸い、ちょうどクワガタの季節だったため、近所の100円ショップで一式揃いました。本当、いい時代ですね。

クワガタ飼育の基本セット(我が家の場合)

道具目的・ポイント
飼育ケース20cmほどの中サイズ。通気性があり、フタがスライド式で世話がしやすそう
マット(土)クヌギやナラの木を粉砕したもので、床材兼クワガタの寝床に(昔はオガクズと呼んでいたよな…)
エサ皿固形ゼリー用の皿。液体ゼリーの場合はやや深すぎる可能性あり(後述します)
昆虫ゼリー(餌)固形タイプの小分けゼリーと、ボトルタイプの液体ゼリーがある
保水液マットの湿度を保つための補助水分。乾燥対策に便利
止まり木木の枝など。登ったり隠れたりするのに必要

止まり木は庭で拾った枝で代用しましたが、形のいいものがない場合は市販のものでもOKです。

3. ケースのセッティング方法(手順解説)

道具が揃ったら、クワガタたちの新居を整えましょう。以下は我が家で行った手順です。

ステップ1:マットを湿らせる

子どもたちにとっては泥遊びのよう

袋から出したマットは乾燥しています。そのままだとクワガタの体に負担がかかるそうなので、全体を水で湿らせます。

  • 手で握って「固まる」くらいが目安
  • 水をかけすぎるとカビやダニの原因になるので注意

しっとりしたマットをケースの底に5cmほど敷き詰めます。しっかり潜れるぐらいの深さがあったほうがいいようです。

ステップ2:止まり木を配置

とりあえず庭で拾った枝を設置

マットの上に、登ったり隠れたりできるよう、止まり木をバランスよく置きます。ちょうど良さそうなものが庭で見つかりました。クワガタは基本的に登るのが好きなので、立体感があると喜びます。娘は「アスレチック作り」だと言って非常にこだわっていました。

ステップ3:保水液の設置

右上のボトルが保水液。ちょっと邪魔かも

保水液は、ケースの内側に刺すタイプが主流。ただしやや大きくて邪魔に感じる場合もあります。湿度を保てていれば、なくてもマットの定期加湿だけでOKです。うちは初心者なので、ひとまず指示通りに刺す方式でやってみます。

ステップ4:エサ皿とゼリーの設置

ボトルタイプのエサにちょっと深すぎたかも

今回、ボトルタイプの液状ゼリーを使ったのですが、エサ皿の深さと合わず、底に届きづらいように感じました。

  • 固形ゼリーの方が手軽で扱いやすいかもしれません
  • 液状タイプを使う場合は、平らな皿やペットボトルのフタなども代用できます

4. クワガタの引っ越しと飼育のコツ

環境が整ったら、いよいよクワガタたちをお引越し。新しい住まいに放すと、オスはすぐに止まり木を登り始め、メスはマットの中に潜っていきました。

気に入ってくれるといいな

置き場所のポイント

  • 直射日光が当たらず、風通しのいい場所
  • 温度は20〜28℃程度が理想
  • 静かで暗めの環境が好き

我が家では玄関に置くことにしました。出入りが多くないので、落ち着ける環境です。

5. 毎日の世話と注意点

クワガタ飼育はそれほど手間がかからないようですが、いくつか大切なポイントがあります。

エサの交換

  • 昆虫ゼリーは1〜2日おきに交換
  • 食べ残しはカビや虫の発生源になるので、こまめに掃除

湿度の管理

  • マットが乾いてきたら、霧吹きなどで軽く湿らせる
  • 湿らせすぎないことも大事(カビ防止)

観察のコツ

  • 夜行性なので、昼間はあまり動かないことが多い
  • 夜にそっと覗くと、活発に動いている姿が見られます

6. 名前をつけると愛着が湧く

子どもたちは、「クワタとクワコ」と名付けて、毎日様子を見に行っています。生き物に名前をつけることで、責任感や愛情が育まれていくのを感じました。

「クワタとクワコ」の様子を見る子どもたち

おわりに:田舎暮らしの特権、庭での虫取り体験

今回のように、自宅の庭でクワガタに出会えるのは、田舎暮らしの大きな魅力の一つです。最初は「飼えるかな?」と不安もありましたが、準備さえ整えば意外と簡単。何より、子どもたちが目を輝かせて観察している姿を見て、「飼ってよかったな」と思いました。

今後はカブトムシにもチャレンジしたいところ。夏の生き物体験、家族で一緒に楽しんでいきたいと思います。

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