今年もやってきた、夏の風物詩――梅仕事。
前回の記事では「赤紫蘇に漬け込む」工程までを紹介しましたが、今回はその続き。3週間ほど漬け込み、いよいよ天日干しへ…のはずが、まさかの失敗。
田舎暮らしだからこそ起こり得る落とし穴と、来年への教訓をまとめておきます。

梅雨が明けた!晴れ間を狙って天日干しスタート
3日連続の晴れ予報をチェック
梅干しの天日干しは、晴れが3日続くタイミングが理想。
梅雨明けを待ち、気象アプリとにらめっこして「ここしかない!」という日を選びました。
ザルがないので新聞紙で代用した結果…

本来は、通気性の良いザルや干し網に梅を並べるのが定番。
しかし昨年、カビの被害でザルを処分してしまったため、今回は応急処置として新聞紙を使用することに。
…が、これが第一の失敗でした。
- 新聞が湿気を吸ってふやけ、梅に張り付く
- デッキの木材まで梅の汁が染み込む
想像以上に手間とストレスが大きい。やはり道具はケチってはいけないという教訓になりました。
白っぽくなっても大丈夫!梅干しらしくなってきた
とはいえ、並べてしまったものはもう戻せません。
開き直って干し続けると、梅から塩が浮き出して表面が白っぽくなり、「ああ、これぞ梅干し」という見た目に。
天日で干すと、ほんのり果肉も引き締まって、いい感じに仕上がってきました。
このまま丸2日間、順調に干し続け、夕方には容器に戻すつもりだったのですが…
まさかの夕立。山の天気を甘く見ていた
ほんのちょっと、近所に買い物に出た隙でした。
雷の音とともに急に降り出した雨。しかも土砂降り。
「しまった!」と急いで戻ったときには、すでに手遅れ。梅はびしょびしょ、新聞紙はドロドロ…。
もしザルで干していれば、梅だけ回収してリカバリーできたかもしれません。
でも、雨に濡れた新聞紙と梅が融合してしまっていた今年の我が家では、それも叶わず。
【反省点】梅干し作りでやってはいけない2つのこと
1. 新聞紙で梅を干してはいけない
通気性が悪く、水分を吸ってしまう新聞紙は梅干しの天日干しには不向き。
ザルか、せめて干しかごなど、水はけと風通しの良い専用道具を使うべきです。
2. 山の天気を侮ってはいけない
晴れ予報だからといって油断は禁物。特に山暮らしでは、局所的な雨が突然降ることも珍しくありません。
梅干しを干す間は極力家を空けず、すぐ取り込める体制を整えることが大切だと痛感しました。
来年こそは、きっと成功させる!
今年の梅は、残念ながら全滅でした。正直、悔しい! 子ども達も残念そうです。
でも、この悔しさがあるからこそ、来年の梅仕事に活きるはず。
次はちゃんと道具を揃えて、もう少し天気にシビアに向き合いながら、最高の梅干しを作ってみせます。