田舎で暮らすようになって、暮らしの中で“頼れる道具”というものの大切さを実感しています。
例えば懐中電灯。
夜の庭を歩くとき。車の乗り降り。物音に気づいたとき。思っている以上に、懐中電灯を使う場面は多いんです。特に月のない夜は、庭が驚くほど暗くなります。ちょっと探せば100円でも買える時代ですが、やはりいざという時に信頼できるものがいいですよね。
この記事では、長年愛用していたGENTOSの懐中電灯が壊れてしまい、後継機を探して買い替えた実体験をもとにレビューをまとめました。田舎暮らしはもちろん、キャンプやアウトドアでも「ちゃんと使える懐中電灯を選びたい」という方の参考になれば嬉しいです。
長年使ってきた懐中電灯が、ついに故障

移住する直前、約8年前に購入した懐中電灯が壊れました。当時選んだのは、GENTOSの「MG-722D」。防水・防塵・耐衝撃といったアウトドアスペックを備えた、信頼性の高いモデルです。
移住前、「田舎は夜が暗いだろうな」と思って用意していたのですが、実際に暮らしてみて驚きました。新月の夜なんて、庭が完全に見えない。都会の夜のように、どこかしら明かりがあるわけではなく、本当に“闇”なんです。月の満ち欠けで、庭の明るさが変わる。そんな感覚、移住前は一度も意識したことがありませんでした。
だからこそ、この懐中電灯には何度も助けられてきました。車の乗り降り、夜の庭の見回り、物音を感じたときの確認…。使用頻度はかなり高く、雑に扱っても壊れない堅牢さが心強い。また、金属ボディの質感も良くて、握ったときの重量感や滑りにくさなど、「実用品としての完成度」がとても高い製品でした。
子どもたちと過ごす夜に、突然のトラブル
ある晩、子どもたちと一緒に玄関先のクワガタを見に行ったときのこと。懐中電灯の取り合いになり、かなり強く床に叩きつけてしまいました。
それ以来、点灯しなくなってしまいました。「電池を入れ直せば直るかも」と思い、テールキャップを回そうとしたのですが…まったく動かない。
工具を使ってなんとか開けてみると、電池が液漏れを起こし、膨張して取り出せない状態に。しかも、金属部分に腐食が進み始めていて、状況は思った以上に深刻でした。思えば、移住してから一度も電池を替えていませんでした。それだけ長持ちしていたということでもあります。

小さな子どもが触る可能性があることを考えると、さすがにこのまま使い続けるのは危険。点灯は一応できたものの、安全性を最優先して買い替えることにしました。
気に入ったものは、できればまた使いたい
このMG-722D、個人的にかなり気に入っていました。なので、まずは同じモデルを買い直そうと調べてみたのですが…すでに廃盤。代わりに後継機として見つけたのが MG-822D。見た目も似ていて、スペックもほぼ同等。明るさは300→350ルーメンへと若干アップしているようです。
それでも、正直なところ「明るさ」には少し不満もありました。田舎の夜は本当に暗い。
次に選ぶならもう少し光量のあるモデルがいいなと思い、同じGENTOS製で探していると、似たようなデザイン・仕様で、明るさ600ルーメンのモデルを発見。MG-722Dの倍の明るさです!
それが今回購入した RX-022DS です。
RX-022DSを選んだ理由

- 明るさが2倍(600ルーメン)
- 電池式(単2×2)で、緊急時にも安心
- GENTOS製なので信頼できる
- 価格も予算内
ちなみに、今回調べていて初めて知ったのですが、GENTOSは日本のメーカーなんですね。てっきり海外ブランドだと思っていました。こうした堅実な製品づくりを見ると、やっぱり日本のものづくりはすごいなと実感します。
実際に使ってみての比較と感想(夜間写真あり)
届いたRX-022DSを、壊れたMG-722Dと並べて比較してみました。

サイズ感は大きく変わらず、いずれも片手でしっかり持てる設計。ただ、質感や握ったときの安心感は、やはりMG-722Dの方が上です。
項目 | MG-722D | RX-022DS |
---|---|---|
明るさ | 300lm | 600lm(明確な差あり) |
サイズ | やや大きめ | 少しコンパクト |
滑り止め | あり(グリップ部に凹凸加工) | なし |
転がり防止 | あり(八角形ヘッド) | なし |
電源 | 単2×2 | 単2×2 |
質感 | 重厚感あり | やや軽め・あっさりした印象 |
照射切替 | スポット/ワイド | 同様に切替可 |
夜の庭での使用比較
ここからは実際の夜間撮影写真をもとに、明るさと照射範囲を比較してみます。

- 写真①:MG-722D(旧モデル)で照らした庭 → 必要な範囲はじゅうぶん照らしているものの、周囲の視認性は低め。物陰は真っ暗。iPhoneの夜間モードでなんとか撮影できるレベル

- 写真②:RX-022DS(新モデル)で照らした庭 → 照射範囲が広く、遠くの木や奥の薪棚までしっかり見える。 体感上では、視界の安心感がまるで違う。iPhoneのパシャ撮りで普通に写る明るさ
電池の残量も異なるのであくまで参考程度ですが、やはりルーメンの数値が2倍なので、はっきり体感できるレベルで違います。特にこの撮影日のように雨の日や新月の夜は、この差がそのまま「安心して外に出られるかどうか」につながります。いや、本当に暗いんですよ。
使用感まとめ
- 明るさを重視するならRX-022DSが圧倒的に有利
- グリップや質感の安心感ではMG-722Dに軍配。それを重視するならMG-822Dがおすすめ
- どちらも照射切替ができて、用途に応じた使い分けがしやすい
- RX-022DSはシンプルながら「頼れるライト」という印象
夜間の実用性という観点では、RX-022DSに買い替えて正解だったと感じています。もしライト選びにおいて“明るさ”を最優先に考えているなら、非常に満足度の高い選択になるはずです。
まとめ:道具は「信頼感」と「使いやすさ」で選ぶ
今回、MG-722Dが壊れたのは残念でしたが、8年間、過酷な環境で壊れずに使えたこと自体が優秀だったと思います。そして、RX-022DSはその後継として、十分に役割を果たしてくれそうです。
質感やデザインの好みはありますが、明るさ・扱いやすさ・電池式という条件を満たした上で、日本製という安心感も大きいです。道具として長く付き合えるかどうかはまだこれからですが、またこのライトとも長く付き合っていけたらいいなと思います。それでは!